2008年06月28日

モバイル端末保持を前提とした現実空間

今、ケータイ関連で関心のある分野は、定額ネットワーク端末を多数の人が持ち歩く事で起こる、現実空間の変化かな。まだ、みんなの関心は端末の機能だったり、ネットワーク上での新しいサービスだったりするのかもしんないけど。ケータイは無線ネットワーククライアントだったり、統合デジタルデバイスだったりするわけなんだけど、こういうのを多数の人達が持ち歩く社会ってのは前例がないので、イマイチこれで何ができるのか?ってのが理解されてないのかもしんない。QRコード雑感でもちらっと書いた話なんだけどさ。

デジタルデバイスと組み合わせた現実空間の設計の例を一つ。広めの駐車場や駐輪場とかだと、どこに車なり自転車を置いたか、わからなくなる事もあるんじゃないかなと。ああいうところはだいたい、これといった特徴も無く、殺風景だし、車や自転車が整然と並んでいて、どこに自動車なんかを置いたかわかりにくい。それを防ぐ為にAとかB、Cとかのある程度の位置を示す、ケータイのカメラで記録する為の看板があると便利だな。駐車場の全体図を組み合わせる事で、帰りに迷わずに自分の車まで辿り着ける。もちろんこういう看板はあるところにはあるんだけど、Aの看板がカバーする範囲が広すぎたりして、使いづらかったりする事がある。Aパートが広すぎて、結局歩き回らないといけないとかね。

駐車場内のAの看板がカバーする範囲が適切な広さで、駐車場の中に見易い全体図が適度に配置されていれば、Aの看板をカメラでとっておく事で、自分の車の位置まで素早く戻れるのな。

上の様な例は別にケータイを持ってなくても、メモにAと書いておけば、用意に辿りつけるんだけど、紙とペンは常に持ち歩くものでもないかなと思うしね。ケータイでパシャッと撮る方が楽なんじゃないかなと。

それでこういう環境を組み立てる時に大事なのは設計だよね。Aの範囲が示す適切な範囲はどのぐらいなのか?というのもあるし、全体図は物理的なものを用意するだけでなく、ネットワーク経由で見られる様にした方が良いんじゃないか?というのもある(俺はそこまでしなくても良いかなと思うけど)。今回のパターンでは、Aの看板というのをケータイの中に取り込む場合、画像として、取り込めれば充分だと思うけど、場合によっては、QRコードなんかで付加のテキスト情報を埋め込んだ方が良いかもしれない。どの程度のレベルで抑えるかで、実装に必要なコストは変わるわな。

あと駐車場のインターフェースの問題もある。看板のところに、ケータイのカメラで撮影してくださいって事が書いてあれば、デジタル機器の使いこなしに弱い人でも、看板の位置情報を撮影してくれるんじゃないかなと。

こんな風に地形にデータ(上の例ではアナログデータだけど)を埋め込む事で端末と連携する環境を作りあげる事ができるのな。けど、このアナログ(既存の環境)とデジタルの融合には問題があって、コンピュータに詳しい人同士がここはこうした方が良いと思うというようなやりとりする場合、デジタルなもの(ウェブサイトなりソフトウェア)のインターフェースとか設計の手直しは比較的簡単にできると思うのな。けど、例えば駐車場を管理してる人なんかでもそうなんだけど、そういう人は必ずしもデジタルやデジタルデバイスに強いわけじゃない。管理の人に良い意見をフィードバックしてもすぐ直るとは限らない(デジタルでもそうだけどさ)。この辺の問題を解決していかないと、環境の変化ってのは起こりにくいかもね。それにアナログの物体の変更はデジタルなものの変更ほど楽じゃない。アナログのものは簡単に形を変えられないしな。

でもこれは人が現実でケータイと連携する環境を見る事が増え、デジタルデバイスと環境を連携させる事が当り前になる事で、解決するのかもしんない。また、デジタル機器(ケータイ)に使い慣れた人の社会進出が進む事でより速くなっていくかもしれない。でもアナログとデジタルの融合は日本みたいに巨大なモバイルデバイスの所有者層がないと進まないと思う。他の国がキャッチアップするには数年掛かるんじゃないかなと。その間に面白いものが作ったり、環境にデジタルをどう埋め込むかとか、環境設計のノウハウを貯められると良いんじゃないかなと思う。

でも、環境とデジタルの融合、まだまだあんまり進んでない様に思うのな。最近首都圏(主に東京の区内)をうろうろしてみたんだけど、巨大な人口を誇るここですら全然できてないと思う。もうちょっとマシかなと思ってたんだけど。首都圏は電車移動&徒歩移動が多いので、環境にデータを埋め込んで、移動距離(歩いたり)を少なくするメリットは大きいと思うんだけどな。歩くと疲れるしね。10階だての広い商業施設なんか縦や横の移動距離が大きいんだから、各フロアの詳細な案内をデジタルデータとして埋め込んであって、どこでも呼び出せると便利だわな。各フロアの案内図って大抵、該当フロア(1階なら1階の案内図)のしか見られなくて、不便だし。5階の売り場が実際にどうなってるのかは5階まで移動しないといけない。そこそこ歩き回った後だとこれが凄い面倒臭かったりするのな。もうちょっと進んでるかと思ったんだけど、関東に来て、ちょっとガックリきた事だな。これは。環境とデジタルの融合は、もう少し時間が掛かるんだろうな。さっきも書いたけど、他の国だともっと時間が掛かるのだろうと思う。

おそらく、なにもしなくても他の国と比べると、ユーザの数が桁違いだから、先行できるんだろうけど、こういう環境と端末の連携というのを意識的に進めていけば、もっともっと環境の変化は速く起こるんじゃないかなと。

上に例を上げた駐車場なんかもそうなんだけど、環境に手を加えて、デジタルデバイスと連携させる事で使い勝手が改善する例は色々あると思うので、考えて歩くと面白いと思うのな。ここにxxがあって端末と連携できれば、絶対便利なのに!ってのは沢山あると思うので。ケータイ端末いじりまくりの人なら思い付くことも多いんじゃないかな。

これからのケータイ好きは、端末だけに注目してちゃダメかなと思うのな。環境の変化に注目かな。ケータイっていう巨大なインストールベースがあるから、デジタルの力によって、ガンガン使い勝手のよくなる現実空間っていうものが、世界で一番早く見られるんじゃないかなと。これと比べるとケータイで動画が見られるなんて大した事じゃないと思うのな。

posted by DDIポケットの研究。 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/16434575
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック