2008年03月04日

The computer for the rest of us.

先日読んだ「大人が知らない携帯サイトの世界」って新書にはケータイのネットワーク端末としての発展経緯なんかが書かれてた。けど、俺の考えと方向性は同じだったんだけど、なんか踏み込みが足りなかったのは惜しいかな。

ケータイがデバイスとして市場の中でどういうポジションを占めているのかという事などを説明するのな。でも、ま、今から書く事なんか、わかってる人にはわかってる事なので陳腐な意見かも。

まず、ケータイはThe computer for the rest of us.ってやつなのな。The computer for the rest of us.ってのはMacの初期スローガンね。「我々以外の人の為のコンピュータ」ってやつ。コンピュータとしてのケータイを引っ張っていっているのはギークとかオタクじゃない。技術的な事には疎い普通の人達。

普通、こういう新しいデバイスを引っ張ったり、最初に購入するのはコンピュータに詳しかったりする、技術的な事がわかる層だったりするのだけど、ケータイはそうじゃない。通常、ギークなどがイノベータやアーリーアダプタに位置していて、キャズムが存在していて、普通の人達(アーリーやレートマジョリティ)にはこういう商品はいきなり届かない。

なぜいきなり、その層に届ける事が可能になったのかというと、ケータイのネットワーク(ウェブ)機能が通常のケータイサイズに納められた事と、インセンティブモデルにより無理なく、マジョリティ系の層でも無理なく買える値段だった事。あとはiモードなり、ezwebの基本料金が300円程度と低価格だったのも理由の一つだろうね。細かく書いていくと、キラーアプリの存在とか他にも色々、成功理由はあるのだけど、めんどいので割愛。

マジョリティ層にいきなり届ける事で、ある重要な事が起こるんだけど、それがなんだったのかというと、ケータイのウェブ機能に価値を見出す(金を払う)グループの出現。PCに詳しい層から見ると、貧弱で馬鹿馬鹿しいケータイのウェブ機能でも、マジョリティ層の一部からすると革新的(でも革新性というより、なんだかよくわからん内に、お金が沢山掛かって起こるパケ死の効果が大だろうね)なものだった。ま、払う理由にさしたる重要性はなくて、お金を払う集団の出現で、ドコモやKDDIその他による連続的な投資と発展が可能にってのが重要な点。この時点で本来、マジョリティ層の一部に属する人達がイノベータ層となる、新しいテクノロジ市場の発生。このテクノロジマーケットではPC系のユーザはアーリーないしレートマジョリティ層に属する(多分)。

最初に、馬鹿にされるほど貧弱なコンピュータデバイスでも連続的な投資による発展が可能になれば、ムーアの法則その他の技術革新によって、できる事が多くなっていくのは確実なのな。905iなんか見ればわかると思うけど。多分、最初にギークなどを頂点とするイノベータやアーリーアダプタにしかリーチできなかったら、ここまで発展してなかったと思う(海外のモバイル市場の失敗はこの辺が大きいんじゃないかな)。事実、今でもPC系のユーザはケータイネットに金を払わない人が多いしね。俺もそうなんだけど、初期のiモードとかに月一万円なんか馬鹿馬鹿しくて、払う気しないんじゃないかなと。ちょっと前までのQVGAで4000円の定額ケータイネットもそうかもね。

そんでもって、パケ・ホーダイが実は結構な勢いで普及している件で書いた様に、パケホがマジョリティ層の一部に食い込んで進撃中なわけなんだけど、iモードプラットホームの強い点は、普通の人達が引っ張ってきたプラットホームなので、そっちに特化していて、普通の人層に食い込みやすいというとこかなと。

一部のオタクだけじゃなくて、普通の人に食い込みやすいプラットホームが大きな利益をもたらすのは、NintendoDSとかが証明してるよね。国内のケータイ系のプラットホームが恐いのはそういうところ。ギークじゃない普通の人にも受け入れられやすいプラットホームであるという点。あと現実に普通の人達をガンガン取り込んでる点。The computer for the rest of us.だね。

posted by DDIポケットの研究。 at 18:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ
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